パックツアーはなぜ高い?

画像 ちょっと前のことになるが、早くも夏休みの海外旅行を手配した。今年の行き先はインドネシアのバリ島。11年前に夫婦で行って以来、二度目のバリだ。海を見ながらのんびり過ごして、美味しいモノを食べて、子どもたちにはなかなか見れない熱帯魚の世界や現地の独特の文化を見せてやれればいいな、と思っている。もちろん、旅行期間は学校が夏休みの8月中。値段の安いオフシーズンにわざわざ学校を休ませて旅行に連れて行く親もいるらしいが、そういうマネだけはできません、いくらなんでも。

 で、ネットを方々探して、あちこちのエアラインの料金を比較してみる。安いのは大韓航空のソウル経由やシンガポール航空のシンガポール経由なのだが、JALのジャカルタ経由便も、8月の夏休み時期の出発にしては、そこそこ安い。正確な金額は控えるが、通常期にノーマル運賃で東京から沖縄を往復するのと、ほぼ同額(こう書けば、だいたいの金額はわかるよね)。もちろん、税金やサーチャージはコミコミ。

 続いてホテル。私はどちらかと言うと、プーケットのパトンビーチのように、外人ツーリスト向けの飲食店やら土産物店やら怪しい露店やらが立ち並ぶ賑やかな場所が好きなので、滞在先はクタビーチを選ぶ。前回はヌサドゥアビーチの名の知れたリゾートホテルに泊まったが、食事をするにも買い物に行くにもクルマを呼ばなくてはならず、その点は不便に感じた。(大規模なリゾートホテルは、基本的にホテル内ですべての用事を完結させる前提になっている) クタビーチ自体は前回の訪問時にも行ったことがあるが、インド洋に沈む夕日が息を飲むほどに素晴らしい。良さげなロケーションでほどほどの値段の宿泊施設を、地図やガイドブックやネットの口コミやらを見ながらよくよく探したら、あった! 海沿いの四つ星ホテルでシービュー36平米のツインルーム、朝食バイキング付き、Wi-Fi無料で、東京のシティホテルに一泊するのとほぼ同額。子どもは無料。出発10日前まで課金されないので、気が変わればキャンセルもできる(キャンセル料は15ドル取られるが)。以上で、5泊7日(帰りは深夜便のため機中泊)の旅の手配は完了だ。

 飛行機代と合わせて30万円台の半ば。安いとは言わないが、年末年始に家族四人で札幌に帰省する飛行機代が約20万円であるのと比較すると、高いとは思えない。しかもJALのらマイルが付くし、家族四人を合算できるので国内線一往復くらいにはなる。むしろ、夏休み時期の海外旅行なら、もっともっと高いと思う人がほとんどでは。もちろん、これ以外に食事代や観光費用はかかるけれど、バリのようなリゾート地はエア+ホテル手配のみであとはフリー、せいぜい空港送迎や無料の買物バスが付いてる程度のプランがほとんどだから、エアとホテルを自分で手配すれば、ツアー商品と価格は比較できる。

■パックツアーの価格は「びっくりするほと高い
画像 で、後日時間のあるとき、都内の旅行代理店に立ち寄り、パックツアーの料金を見てみたのだが、驚くほど高いな、と思う。特に8月の夏休み期間は、最安期の倍近い料金が設定されている。私たちより1日短い4泊6日のツアー、最低ランクのホテルでも15万円とかだ。私たちが予約したのと同じグレードのホテルを選ぶと、20万円はする。子ども料金もあるが、1万円安い程度。これを一家四人で申し込んだら、80万円じゃないか。個別手配の倍以上じゃないか。ホテルによっては「子どもベッドなし」というコースもあって、事実上エア代だけとなる料金も設定されていたりするが、それでも10万円以上。家族4人なら60万円を超える。どうしてこんなに高いことになるの?

 考えられるのは、夏休みの需要期に合わせて旅行会社がプレミアムレートを採用している、ということ。学校が夏休みの時期は家族連れで黙っていても旅行商品が売れるから、料金を釣り上げてしっかり儲けましょう、ということ。でなきゃ、エアやホテルがそこそこ安いレートを出しているのにツアー商品がここまで高いことの説明が付かない。いまや旅行会社(旅行代理店)は航空券を売ってもさっぱり儲からない時代。利幅の大きいパックツアーでしっかり稼ぎましょう、ということなのだろう。

画像 そうでなくても、旅行会社が売り出すパックツアーには、高くなる要素がそろっているのだ。立派なパンフレットを印刷して、店頭に販売スタッフを置いて、来店客一組の相談に30分とかかかって、で、相談しても申し込みに至らない客も多くて、コールセンターはどうでもいい質問や無茶なリクエストが殺到で大忙しで。現地でも、空港送迎を手配したりツアー参加者専用の無料買い物バスを走らせたり(そんなの、歩くかローカルのタクシーに乗りゃ良さそうなもんだが)、日本語で対応する案内デスクを常設したり(そんなのホテルのコンシェルジュで十分だし日本語スタッフもいそうなものだが)、それはそれは、経費がかかる。もちろん、全てツアー商品の値段に含まれているのだ。これじゃ値段が高くなるのも当然だよ。正確なところはわからないが、大手の旅行会社が立派な店舗とパンフを構えて売るような商品の場合、価格の3割はエアやホテル、食事代など本来の旅行パーツとは別の付帯サービス経費、1~2割は手数料(旅行会社の利益)なんじゃないだろうか。

画像 海外に安く行きたければ、旅行会社のパンフレットなど、見るだけムダである。美しい写真と丁寧すぎる説明を読むだけで旅に出た気にさせてくれるが、何もかもが高い。

※本文中の写真はイメージです




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