「四島返還」論では領土問題は永久に解決しない

画像 「鈴木宗男 VS 竹田恒泰「北方領土問題」について激論を交わす」という記事を、たまたまネットで見つけた。

 この人物を全肯定してるわけではないが、この件に関しては、鈴木宗男の主張に筋目があるように、私は思う。


「サンフランシスコ講和条約に日本が署名したとき国後・択捉は放棄している。そのあとで外務省が国後・択捉も日本のものだと言った。逆にこれでは日本が無理を通す形になっている」


 竹田恒泰の言いたいことも、わからないわけじゃない。北方4島は元々日本に帰属する固有の領土なのだから、放棄したとかしないとか、そもそもそういう話じゃない。自分の手足を「放棄した」などと言えないのと同じ、ということなのだろう(たぶん)。

 けれども、その理屈は国際社会では通らない。「固有の領土」論が正しいのなら、アメリカはロシアにアラスカを返すべきだし、北米全土は先住民の「固有の領土」なのだから返還されるべき、ということになる。さらに言えば、ヨーロッパ全土はイタリア(旧ローマ帝国)の固有の領土だ、という主張だって正しいことになる。そんなアホな話はないだろう。

 ただ一つ言えることは、「固有の領土」「四島返還」を言い続ける限り、ロシアとの領土問題は永久に解決しない、ということだ。ロシアと本気で向き合う気があるか。前に書いたことと重なるが、領土問題を解決する意志があるか。問われるのは、そこだろう。

【Ocean Radio@2016】






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