角松敏生のコンサートに行って来た(中野サンプラザ/2018年12月8日)

 中野サンプラザで、角松敏生のコンサートに「参戦」してきた。去年6月以来、半年ぶりの中野。なんだか、東京に住んでいた頃よりも足繁く中野に通っている気がするのだが、それだけ自分自身が角松敏生へのライブ音楽への渇望感の度を増しているということなのだろう。通常の4リズムに加えて、13人のブラス隊、コーラス2名、クワイヤー6名まで加えた総勢25名の超豪華バックバンドで3時間を超える公演、大満足の一夜だった。

 キャパ2500人の中野サンプラザで2日間の完売が見込めると、ここまで豪華なライブができるのか。と言うか、秋のカラオケツアーで溜めた収益をここぞとばかりに掃き出しているんじゃないか、と言いたくなるが、イヤミはここまで。ライブの内容は、素晴らしかった、の一言。しかも今回は、ファンクラブ抽選で超前方席が当選するという幸運にも恵まれ、ブラスの生音や演奏者の息づかいまで存分に楽しむという、ファンなら何万円でも払いたいくらいの、得がたい経験となった。

 「with BIG BAND」と銘打ったコンサートなので、演目の大半は夏のツアーの焼き直しだろうと予想していた。が、良い意味で見事に裏切られた。このライブのためにブラスを加えてリアレンジされた楽曲が随所にちりばめられ、往年のファンにはたまらない珠玉のナンバーのオンパレードとなった。「IF YOU」「TAKE IT AWAY」「初恋」・・・。青春の思い出のページに焼き込まれたこれらの楽曲たちを彼が今も歌い続けていることに、涙が止まらない気持ちだった、というのが正直な感想。

 年末の中野ライブでは、次の年の作品リリース予定について発表するのがこの2年ほどの恒例となっていたので期待していたが、今回は具体的なリリース計画の発表はなし。その代わり、「来年は、ちょっと違うことをやります。ファンの皆さんは、アレ?と思うかも知れません」と意味深な報告。おそらく、2014年のアルバム「THE MOMENT」(長大組曲2曲を含む5曲入りオリジナルアルバム)のリリースに匹敵するような、あるいはそれを上回るサプライズが計画されているということなのだろう。フルサイズのオリジナルアルバムを待ち望む声は多いし、私もその1人だが、彼としてはまだ「機が熟していない」、もっと他にやってみたいことがある、そういうことのようだ。だったら、それを楽しみに待ってみよう。「早く新作を出せ」などとはもう言わない。還暦を目前にしたアーティスト・角松敏生が何をやろうとしているのか。どうやって自分の足跡を世の中に残そうとしているのか。その挑戦を、とくと見てやろうじゃないか、という気になった。

 角松敏生の音楽を聴き始めて31年、ライブに行き始めて28年になる。この間に、どれほどの「人気」アーティストが現れては消え、現れては消え、を繰り返して来たことだろう。

 彼が今も「現役」で活動を続け、定期演奏会のように中野でライブで開いてくれる、それに遠く札幌から足を運べる環境にある、その偶然と幸運に、何よりも感謝したい。

【SET LIST】
1637 客電消灯~開演
1. Overture~月のように星のように
2. Lady Ocean
3. If You
4. Lunafairmina
5. Take It Away
MC
6. Rain Man
MC
7, You’re My Only Shinin' Star
8. Desire
MC
9. Beyond The Sea (Cover)
MC
10. Nica's Dream
11. Get Back To The Love
12. 初恋
13. Airport Lady
14. Shibuya
15. Girl In The Box
1847本編終了
EC 1851
16. JC's Dance ~ WAになって踊ろう
17. Take You To The Sky High
EC2
18. See You Again
19. We’re Together
1947 終演

【Ocean Radio@2018】