ローマ字の名前は姓名表記? 今さら変えても混乱するだけ

 けさの地元紙。

 ローマ字で名前を書く場合に、名姓ではなく姓名表記に切り替える要請を強化するのだそうだ。混乱させるばかりでアホなことを、と思う。

 名姓より姓名の方が日本人として正しい、という主張自体はわからなくはない。けれども、海外に出たら名姓で表記する方式は幕末以来160年も続けて来ていて、完全に定着している。中国や韓国のように開国時から姓名で通して来た国とはそこが違う。無理に変えれば混乱するだけだ。

 大谷翔平がアメリカのメディアに出る場合は例外なく”Shohei Otani” だ。日本政府が要請したからといってこれが”Otani Shohei” に変わるとは思えない。

 日本方式を通したいというのなら、ローマ字の綴りはヘボン式をやめて訓令式(日本式)に「統一」すべきだし、数字のコンマは3桁ではなく4桁(10,000円ではなく1,0000円)に「統一」しなければ。定着した慣習や海外から見た「わかりやすさ」などどうでもよく、「日本人としての正しさ」を基準にすべき、と言うのなら、そうしなければ一貫性がない。姓名表記への切り替え要請がどれだけアホらしいことか、わかるだろう。
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