三菱ジェット…生産態勢縮小で崖っぷち

P200527_news.jpg けさの全国紙に三菱スペースジェットに関する記事があった。開発態勢を大幅に縮小し、初号機引き渡しはさらに遅れる見込みだという。これについては数日前からNHKなど先行する報道がいくつかあり、「将来的な開発中止も視野」という先走った報道すら出ている。

 2013年引き渡しの予定が、6度にわたる延期。さらにこの先も遅れが確実で、完成機がいつ世に出るかはまったく見通せない。初飛行だけは2015年11月に成功させたものの、民間機として納入・就航させられるだけの品質を実現できず、まもなく5年になる。難渋を極めたと言われるBoeing787の開発でも、初飛行から就航までは1年10か月だった。

 ここまでズタボロだと、うまく行かない原因は三菱という組織そのもにあるのではないか、と思わざるを得ない。ロケットや戦闘機を作れる三菱重工が、これだけ時間をかけて、なぜ旅客機を作れない、というのは当然の疑問だろう。いくら旅客機が、JAXAや防衛省の要求水準さえ満たせばいいロケットや戦闘機に比べ、次元の違う完成度を要求される、史上最高度の工業製品であるにしても、だ。

 計画当初の納入予定は、2013年だった。今のままだと、10年遅れも現実味を増している。ここまで遅れると、完成機が世に出る頃にはすっかり時代遅れの飛行機となり、エアラインは見向きもしないだろう…というのも、真っ当な予測だろう。どうせ赤字確実なプロジェクト。未来永劫アフターサービスの義務を負う完成機を引き渡すよりも前にプロジェクトをたたみ、発注したエアラインには補償金で解決した方が、後々の痛みが少ない、というのもビジネスマンなら当然考えることだろう。

 けれども、そんなことをしたら日本の工業技術への信頼は地に墜ち、世界から笑いものになる。それでいいのか、というハナシである。

 三菱ジェットがここまで難航することには、経験や人材、技術力の不足だけではない、根本的な理由が何かある。私はそう思う。

【Ocean Radio@2020】


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