秋入学議論は長きにわたる葬列

 突然降ってわいた「9月入学」について、例によってスクラップ帳から一掴み。ワタクシの電子スクラップ帳からアトランダムにご紹介します(山下達郎ふう)。

▼浜田純一総長が提唱した秋入学構想は「色々な立場の方と議論を深める必要がある」と語り、実現には時間がかかるとの認識を示した(五神真・次期東大総長)。2014.11.29/朝日
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▼(駒沢大学法科大学院は)全国初の9月入学制度を始めている。(略)ただ、今年8月の入試では期待したほど効果は出ず、9月入学を希望した合格者は3人だけだった。2013.9.13/朝日
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▼京大の松本紘総長は「秋入学には各大学いろいろな考え方がある」として「今後、それぞれの大学で検討してはどうか」と距離を置いた。2013.6.20/朝日
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▼卒業も秋になれば企業の採用活動にも影響するが、産業界の反応は「おおむね好意的」としている(東大WGが秋入学への全面移行を大学に求める最終報告書を発表したことに対して) 2012.11.30/朝日
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▼東大の個別の問題に口をはさむつもりはない。ただ、なぜ他大学をも巻き込もうとするのか、理解できない。秋入学にすれば何か劇的に変化すると本当に思っているのだろうか? 一教員として憤りを感じる。(2012.1.31/朝日)
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▼東京大学が、学部の春入学を廃止し、国際標準である秋入学への全面移行を求める中間報告をまとめたことが17日わかった。(2012.1.18/日経)
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▼文科省も、「一つの大学改革の試金石」(平野文科相)として東大構想を後押しするが、他の地方大学や私立大、さらに小学校から高校までの教育に与える影響に目配りしなければならない。(2012.1.21/読売)
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 何が言いたいかと言うと、「9月入学(秋入学)」構想はずいぶん前から議論され、必要性が言われて来たにもかかわらず、様々な困難が指摘され、実現に至って来なかったということ。困難を上回るほどのメリットがあるとは、国民は感じて来なかったということ。中でも、東大の諮問機関が2012年1月に秋入学への全面移行を提言したことは刺激的で、これを機に大学は軒並み秋入学に移行するかのような報道まであったが、発信元の東大すら、8年経った今も、相変わらず4月に入学式をやっているのは周知の通り。

 9月入学(秋入学)はそれほどハードルの高い制度移行であり、コロナ禍のこんなタイミングで短期間に結論を出せるハナシではとてもない、ということだ。歴史に学べ、などと偉そうなことは言わないが、せめてスクラップの過去帳をめくるくらいのころはやれよな、と思う。

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