屋外の気象データをリアルタイム表示する機器

 大人のオモチャを一つ買った。例によって、Amazonでポチ。デジタルの温湿度計。屋外に置いた測定器と無線で通信して、外の気温・湿度、さらに天気予報まで表示してくれるという優れもの。もっとも、予報の方は気温・湿度の動向から12~24時間先の予想天気を6段階で表示するだけのシンプルなものだけれども。

 湿度は体感気温に大きく影響するので、屋外湿度がリアルタイムでわかるのは、とても便利だ。そして、数字を見ていてすぐに気づくことが、屋外湿度は気温の上昇とともに下がり、気温の低下とともに上がるということ。湿度は飽和水蒸気量に対する割合で、飽和水蒸気量は気温が下がるほど小さくなるから、考えてみれば当たり前のことなのだ。大気中の水蒸気の絶対量は、気温の高い昼間も、気温が下がる夜間も、ほとんど変わらないということだろう。夜になると、雨が降ったわけでもないのに干しておいた洗濯物や芝生が濡れるのは、気温の低下とともに飽和水蒸気量が小さくなり、大気中の水蒸気が結露するからである。中学の理科で習う知識だが、こういう計測器が身近にあると、教科書で習う知識を実体験で習得できる。計器の発達が科学を身近にするという面は、間違いなくあると思うのだ。

 実は、この無線式の温湿度計、前から欲しくて探していたのだが、けっきょくネット通販で買うのが最も手っ取り早かった。有線式のものはどこでも売られているが、気温しか計れないし、設置場所が限られてしまう。外気温は日陰の風通しの良い場所にセンサーを設置しなければ意味がない(これは小学校の理科で習う)が、有線だとケーブル長の関係で理想の場所にセンサーを置くこと自体が難しい。
Amazonで購入した本機は、製造は中国だが、設計(おそらく商品企画も)はBALDRというアメリカの会社だ。Amazonのサイトには日本語で説明があったが、届いてみるとパッケージはすべて英語、取扱説明書は英独西の三カ国語、本体のカレンダー表記は英語、独語、仏語、伊語、蘭語、西語、デンマーク語の7か国語の切替式だった。日本はもちろん、中韓などのアジア市場もまったく相手にしていない製品だということがわかる。需要がないのだろうか。

 何度かアメリカを訪問しての感想になるが、こういう民生系の科学機器は、アメリカが圧倒的に発達しているように思える。中でも、気温、湿度、風向など気象の基礎データを表示したり記録したり家庭向きの機器は、実に様々な物が売られている(製造はたいてい中国)ようで、店頭で見つけると思わず買いたくなってしまう。機器の発達度合いは、人々の気象や科学に対する関心度の差とまで言えるのかどうかは慎重になるべきとは思うが、日米のこの違いは実に興味深いと、いつも思う。

【写真2枚目】前から使っていた有線式の外気温計。ケーブルが2m程度しかないので、センサーを日向に設置するほかなく、日光の影響を受けてたちまち気温が上昇してしまう。参考数値にしかならない。

【写真4枚目】サンタモニカの生活用品店で売っていた家庭用気象観測機「ウェザーステーション」。私が買ったモノと同様に無線測定器で屋外の温度湿度を測定できるのに加えてスマホでも表示可能、さらに1週間分の気温湿度データを記録できるというもの。買って帰るのをあきらめたのが大きな後悔。日本で、似たような機器が、似たような値段で売られているのは、見たことがない。

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