
【屋外にいる場合】
「近くのできるだけ頑丈な建物や地下に避難する」
「近くに適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守る」
【屋内にいる場合】
「できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動する」
内閣官房の国民保護ポータルサイトがネタ元のようだ。これによると、「弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性又は領土・領海を通過する可能性がある場合に」Jアラートが発報され、国民は上記のような危機回避行動を取らねばならない、ということのようである。
それにしても…Jアラートが発報した時点では、ミサイルは日本の領土・領海のどこに落下するのか、皆目見当がつかない。日本全国で、すべての国民がこういう行動を取ったとしたら、どれほど生活や経済が混乱することだろう。そして、不運にも国土のどこかにミサイルが落下し、それが核弾頭を搭載していたような場合、上記のような行動を取ってもまず命は助からない。
弾道ミサイルは、防御する側が圧倒的に不利。そして、その性質を利用して「ミサイルが落ちて来るかもしれない」という恐怖感を国民に植え付けることこそが、ミサイルを装備する側の最大の狙いなのだ。この張り紙を掲示した人、それを指示した人は、「こんなもの、意味があるんですか?」「わざわざやらなきゃならないことですか?」という疑問を、微塵も持たなかったのだろうか。

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