【クルマ購入記】レガシィのアイドリングストップについて

 新型レガシィ(BR-D型)ではアイドリングストップが追加された。これにより、ノンターボの2.5iEyeSightの燃費は14.4km/Lと、マイナーチェンジ前のBR-A~C型の13.6km/Lに比べてかなり改善している。前に乗っていた2Lワゴンが14.0km/Lだから、それから比べても改善。あくまでカタログ上の数値の比較ではあるが、停止時にエンジンを止めれば燃料消費が改善するのは理にかなった話ではある。

 ところでこのアイドリングストップ、使いこなすのにそれなりのコツが必要であることがわかった。クルマが止まればエンジンが自動停止し、発進するためにブレーキペダルから足を離すと瞬時にエンジンが始動する、というのがどの車種にも共通したアイドリングストップの仕組みである。エンジンが暖まっていなかったり、エアコンをフルで使っているようなときはストップ機能がはたらかない。おおむね、駐車状態からエンジンを始動した場合、おおむね10分以内にはアイドリングストップが機能するようになります、と説明を受けた。右折のためにハンドルを深く切り込んでいたり、傾斜地で停止しているような場合も、安全のためにエンジンはストップしない。ストップ機能が有効かどうかはパネルにランプが点くので、すぐにわかる。

 ところが、実際に走らせてみると、このストップ機能がなかなか機能しない。アイドルストップ有効のランプが点いているのに、停止するとなぜかランプが消灯、エンジンは回り続ける。そういう場面が頻発した。アイドルストップ不作動の条件が思いのほか広いのではないか。「なかなかアイドルストップしないアイドリングストップ」なのではないか。そう疑い始めたとき、取扱説明書をよく読んで、ようやく納得。

 ポイントは、ブレーキペダルの踏み加減だ。ペダルを奥まで深く踏み込めばアイドルストップは機能するが、ゆるい踏み方だと機能しない、そういう仕様になっているのである。ペダルの踏み方がゆるいと、発進のためにブレーキをゆるめたのと判別が付かないからなのだろう。停止のたびに、強くペダルを踏み込むよう心がけると、疑問は一挙に解決。アイドルストップの有効ランプが点灯していると、確実にエンジンは止まる。

 けれども、このブレーキペダルの踏み込み動作を意識化するためには、ちょっと慣れが必要だ。私の運転のクセなのだが、これまでブレーキペダルは「ゆるく踏む」ことを心がけてきた。減速時はできるだけエンジンブレーキ(惰性)で減速し、ブレーキをかけるときもゆっくり浅くペダルを踏み、減速率を小さくする。停止のときも、速度がゼロになる寸前でブレーキの踏力をゆるめ、ほぼタイヤの抵抗力だけで止める。停止後はブレーキランプが点灯する程度に軽くペダルを踏んでおく。こうすることで、同乗者が「カクン」というショックを感じないスムーズな停止ができる。そういう理想の運転を目指すべく、それなりにコツを磨いて来たつもりだった。

 だが、新型レガシィのアイドリングストップを機能させようとすると、こういうブレーキングはダメ。停止時にガツンとブレーキを踏んでやらないとエンジンは止まらない。が、停止寸前に本当にガツンと踏むと、前のめりショックが発生し、乗り心地が悪くなる。タクシーなど職業ドライバーでも平気でこういう運転をする人がいるが、マイカー運転でそういうクセは付けたくない。そこでどうするか・・・今までのようにジワッとブレーキをゆるめて止めた後に、深くブレーキを踏みなおす。するとエンジンは止まる。こうするしかない。今までやっていなかった操作を、敢えて意識してやる。そういうクセを付け直すことに、コツと慣れが必要と感じるのだ。本来アイドリングストップとは、ドライバーが意識しなくてもエンジンが止まって燃料を節約する仕掛けなのだから、エンジンを止めようとブレーキ操作を意識してやらなければならないのじゃ本末転倒だと思うが、仕組みがそうなっているのだから、しょうがない。

 本当は、アイドルストップすべきか否かの判断をブレーキペダルの踏力だけで検知することに少々無理があり、速度計と連動させるなどして「走行状態から停止状態に移行した状態」をブレーキの踏み込みと併せて検知させるべきなのだ。今後の改良を待つしかないだろう(次にクルマを買い換えるとき、内燃機関自動車が自家用車の主流を占めているかどうかはわからないけれども)。

 というわけで、ブレーキをゆるめて止めた直後に強く踏みなおしてエンジンを止める、という新しい動作が無意識でできるよう、一生懸命練習中。考えてみたら、これって鉄道運転士の操作に近い。電車のブレーキンは、最初に目いっぱいブレーキを掛けておいて徐々に抜いて行き、停止の瞬間はブレーキ圧をゼロにするのが基本だ。「電車はブレーキをゆるめて止める」などと言う。そして完全停止後、ブレーキをフルにする。電車のブレーキはレバー操作、クルマはペダルだが、停止後に再度ブレーキをかける操作は同じだ。

 クルーズコントロールもそうだけど、燃費を良くしたり運転の負担を軽減するためのハイテク装置を有効に機能させるためには、ドライバーもコツと慣れが必要なのだ。マニュアルシフトからオートマチックへの移行もそうだったけど、新しい技術を従来の運転概念だけでは使いこなすことができない。クルマのハイテク化が進むと、それに対応するためのドライバー教育がますます必要になるだろうな、と思う。






 

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