広がる”読書ゼロ”・・・論理的思考能力は日頃の訓練なのでしょう

画像 きのうのNHK「クローズアップ現代」おもしろかった。本を読む人が激減しているというハナシ。読書時の脳の動きを分析し、情報収集を超えた情動活動をしている、という論点の提示は興味深い。立花隆のゲスト解説は、ちょっとレベルが高すぎてわかりづらかったのでは、と思ったけど。

  おや、と思ったのは、筑波大学で行われた実験内容。読書の習慣がある学生と無い学生に共通の課題を解かせ、プロセスと結果の違いを見るもの。結果は、本を読まない学生は論点の羅列がほとんどで分析や解説、意見の提示がほとんどできていない、という予想通りのものだった。

 その課題というのが「英語の早期教育の是非についてそれぞれの論点を提示し、自己の見解を1500字の小論文にまとめよ。制限時間1時間」。これ、難しいわ〜! ネットでも図書館でもどんな手段を使っても良いという条件だけど、1500字なら1時間で書くだけで精一杯。論点を調べて考察を深めよというなら3時間くらいは必要では? それでも、1日2時間の読書習慣があるという学生はネットで所要文献を調べて図書館から借りだして読み込んで分析して見解を加えて、かなりの論文を仕上げるていた。けれども、これって読書習慣の有無というよりも、日頃の関心の持ちようと思考の訓練の成果であって、読書と関連付けるのは違うでしょ、と私は思った。論理的思考と論述の訓練が習慣付いている学生ならネット情報だけでもらかなりの小論文が書けるのではないだろうか。その程度に、ネットというとはすごい。そこをミスリードしてほしくなかった。まぁ、番組と立花隆さんが言いたかったのは、そういう思考訓練は読書を通じてしかできない、ということだと思うけど、だとしたら説明不足に思えた。

 それから上記実験の前提条件、「大学生ならこれくらいのことには関心を持っているべき(英語教育なんて、まさにそう。筑波は教育学の単科大だからね)」というテーマを出すのか、それとも、まったくの初出なのか。それによって、結果はまったく違うはず。 ワタシも、初出の命題で1時間で1500字論文を書けと言われたら、さっぱり自信がない。たとえば、「世界における日本文学と村上春樹について、ノーベル賞との関連を踏まえて論じよ」(たまたま、「英語で読む村上春樹」なんて本が机上にあった)なんてテーマで1500字書けと出されてもお手上げ。

 オマエは筑波大生じゃねぇだろ、あぁ、そうか。





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