桑田さんの権力批判は今に始まったことじゃない~紅白歌合戦の「ピースとハイライト」について

画像
ザンオールスターズがNHK紅白歌合戦で歌った「ピースとハイライト」が政権批判ではないか、と波紋を呼んでいるとされる件について。政権批判だったらなんなんだ? 批判しちゃいかんのか? というそもそも論はさて置いて、ひとこと言いたい。

桑田さんの歌なんてしょせん、「不良による不良のための音楽」だ。ガタガタ言うヤツらは聞いてくれるな。テレビのチャンネルも変えてしまえ。不良音楽を国民的ポップスだなんて祭り上げるから、こういうことになる。


サザンも桑田佳祐も、わたしゃ大好き。でも、昔から聞いてきた身としては、ああいう権力批判、と言うよりそれを茶化した歌というのは前々からたくさんあるのだ。政治や世相をネタにするのは、最近始まったことじゃない。

そもそもサザンなんて、体制や権威を徹底的に茶化す、カウンターカルチャーをアイデンティティーとしてきたバンドでしょ。初期のテレビ出演なんて、すごいもんだよ。どうこう言う前に、桑田さんの歌、もっとちゃんと聞けよ、と言いたい。耳に痛い歌、ギョッとするような下品な歌、いっぱいあるから。エリーみたいな美しい歌なんて、彼の作品群からすれば突然変異とまでは言わないが、多角形の一断面に過ぎないんだぜ。

もっとも桑田さんは、信念として反体制と言うよりは、英米のロックスターの流儀を模倣する中でファッションとしてやっている気配があって、真に反権力的人物かと言えば、勲章授与を辞退しなかったところから見ても、そうとは思えない。が、自分の音楽を反骨精神で筋目を通したい、そうであるなら、時の体制や権力に擦り寄る、おもねるようなことはあってはならない、くらいの考えは持っているだろう。そうして見れば、安倍晋三を前に「衆院解散なんて無茶を~」なんてアドリブを入れたのも合点の行く行動で、何ら特別なことじゃない。(勲章を受け取ったことは、彼の中では権力におもねることとは別次元、と線を引いたつもりなのだろう)

けさの朝日新聞では、「食道ガン以降、社会問題に強い関心を持つようになった」とか言ってる音楽評論家がいたが、バカ言いなさんなよ。時事ネタと社会風刺、政治風刺の作風は昔からだ。

総理が来ていようと紅白歌合戦だろうと、サザンは、自分たちの音楽を普段通りやっただけ。安倍政権を意識したなんていう解釈は、過剰反応だろう。もしかしたらメディアは(朝日新聞は)、自分たちが堂々と権力批判をできないものだから、その当てこすりでサザンをネタにしてるんじゃないの?


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック