角松敏生の新作「BREATH FROM THE SEASON 2018」に関する辛すぎる感想

画像 角松敏生の新作「BREATH FROM THE SEASON 2018 Tribute To Tokyo Ensemble Lab」が、ようやく手元に届いた。発売日が25日なので、2日遅れ。

 それよりも・・・27日夜にAmazonから届いて、3連休で聞きまくった上での感想。

①意外に製作費、ケチッてんのな
 ブラスにあれだけカネかけたら、他は削らざるを得ないのだろうね。旧作のトラックをそのまま持ってきたり、生楽器でやれるところをわざわざ打ち込みにしたり、氏らしくない。「手抜き」と言ったら怒るだろうけど、ミュージシャンギャラと製作日数を節約しなきゃならなかった、ということでしょ?

②アローのアレンジが意外に多いな
 全12曲中6曲が大阪のアロージャズオーケストラ(AOJ)のブラスアレンジ。ちょっと多くないか? 「本田雅人全面監修で製作中」とか言ってたからには、ほぼ全編で本田アレンジの超絶技巧炸裂ブラスを期待していたのだが、ちょっとがっかり。
 「アローの音を記録に残したかった」と言うのはわかるけど、だったら大阪のライブをそのままCDにすればいいじゃないか。要は、本田雅人にブラス譜を全部書かせたら日数もギャラもかかるから、出来上がってるアローの譜面をそのままいただいちゃいました、そういうことなんじゃないの? と、ついつい疑ってしまう。
 アローのアレンジが悪いわけじゃないんだよ。十分カッコイイ。でも、本田雅人アレンジと比較しちゃうと、いかにも「フツー」。本田雅人信者としては物足りなさが残る、というのが正直なところ。

③意外と曲が短い
 角松敏生の楽曲は5~6分の長尺がスタンダードのはずなのだが、今回は全12曲中6曲が5分未満。どうしちゃったの? 前作(SEA IS A LADY 2017)では、インターリュードを除く全8曲で5分未満が1曲しかなかったのと比べれば、差は歴然。
 「ビッグバンドをフューチャー」と言うからには、主役は演奏だろ。聞かせどころは各パートのソロ回しであり、一番の見せ場はサックス隊やラッパ隊のソリだろ? だったら、もっと曲を長くして聴かせてほしいが、これも予算の都合かい? とイヤミを言いたくなる。ま、いろんな事情があるんだろうけどね。
 せめてライブは、ロングバージョン化したアレンジを聞かせてほしいが、どうなることか。

④CマイナーのNica's Dream
 最初聞いたときには「ヤバイ」と、ゾクゾク来たもんだけど、何度か聞くと、原調とは異なるCマイナーのキーがどうしても違和感を感じる。角松敏生の声域に合わせるためにやむを得ずのキー変更だったようだけど、響きが全然違うんだよなぁ。
 試しにYoutubeで探していろんな「Nica's Dream」を聞いてみたけど、キーはすべてB♭マイナー。この曲に関しては、B♭マイナー以外のキーはあり得ない、ということ。それを遮二無二Cマイナーに移調したら、そりゃ違和感があるよ。いっそのこと、「Nica's Dream on C minor 」というタイトルにすりゃよかったのに。調性をタイトルに記すのはクラシック楽曲ではよくあること。
 でもそもそも、そこまでムリしてNica'sをやんなきゃならなかったの? ジャズのスタンダードでカッコイイ曲は他になんぼでもあるのにね。

 ・・・と、いろいろ書いたけど、大好きなブラス炸裂の本作、全体としては大変気に入っております。言いたいことがいろいろ出てくるのは、それだけ真剣に聞き込んでいるから。自分の中で「こうあってほしい」というイメージがいろいろあるので、そこと違うところは、ついつい言いたくなってしまう。

 CD製作にお金をかけられないご時世、これだけの作品を作るのは、本当に大変だっただろうと思う。アコースティック楽器を、しかも大人数で録るというのは演奏家やエンジニアの手配からリハーサルから、メチャクチャ手間のかかる作業だから。こういう音が「盤」に刻まれたこと自体に、大いに意義あり。頑張りました! 拍手! フリだけジャズでも、作品を作ることの意味は大いに賛同しますよ。

 続きは、ライブで! (いざ、TOKYO!)

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