TSUTAYA宮の森店、来月10日で閉店だと。
ビデオやCDのレンタル先として一時期は愛用していた店でもあり、それが消えるのはなんとも寂しいが、これこそが時代の流れというものなのだろう。
この種の複合店は、書籍はネット通販に、CDやビデオのレンタルはネットレンタルや定額配信サービスに客を奪われ、どこも経営は厳しいと聞く。地下鉄西28丁目駅至近(向陵中学校の隣り)というこの店は、地代(固定資産税)を考えたら利益がないに等しいような状態が何年も前から続いていたらしく、それでも「マチの本屋をつぶしちゃいかん」という土地オーナーの浪花節精神が店舗をなんとか維持してきたのだそうだ。それもついに限界、ということなのだろう。コロナ禍の客数減がトドメを指した、ということも、もちろんあるだろう。
考えてみれば私自身、CDはネットレンタルだし、映画ビデオを見たいときは配信サービス。本はほとんどを、A社の通販で買っている。そんなネット依存症が何を言うか、と言われそうだが、それでも、リアル店舗は存続していてほしいし、リアル店舗ならではの本との出会い、映画との出会いも、それはそれでかけがえのないもの、と思うのだが、そんな願いはすでに超贅沢なレベルのようだ。
利用されない、ニーズのない店舗は消え行くのみ。冷徹な経済原則でしかないのだろう。

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